以前に使い方の記事を書いたのですが、バージョン 5から6に変わってUIも様変わりしているみたいなので、新しく記事にすることにしました!
主に日本語にする方法、基本的な操作方法、出力までの手順の説明です。
細かい設定項目などは時間があれば別途記事にしようと思います。
環境、対応機種
今回使用している環境
- QIDI Print version 6.2.0
対応機種
QIDI Print version 6.2.0が対応している機種は以下の通りです
i-fast i-mate s QIDI I X-CF Pro X-MAKER X-MAX X-one2 X-Plus X-pro X-Smart |
インストールについて
以下の公式HPからダウンロードできます。
http://www.qd3dprinter.com/software/
HPの下の方に古いversion 5.6.14もありますが、特に理由がなければ6.2.0など最新版をダウンロード。
アプリを日本語にする方法
アプリケーションはデフォルトでは言語設定が英語となっています。
日本語に変更するには以下の手順で変更可能です。
- QID Printを起動
- ツールバーの”Preferences”をクリックし、さらに”General”をクリック
- “General”ウインドウで”Language:”の空白箇所を”日本語”に変更
- “Close”ボタンで”General”ウインドウを閉じる
- アプリを再起動
データの読み込み
まずは出力したいデータの読み込み方法についてです。
読み込み方法は3つです。
どれを選んでも同じなので好きな方法でOK。
このデータは”モデル”や”オブジェクト”といういう名称になります。
- ショートカットキー (⌘+o)
- 画面左上の”フォルダアイコン”をクリック
- メニューバーの”ファイル” → ”ファイルを開く(s)…” でクリック
対応ファイル形式(3D)
Fusion360などの3D CADソフトでよく使われるSTLはもちろん。
他にも3Dスキャナや3次元コンピュータグラフィックスなどの拡張子に対応しています。
- 3Dデータ
- STLファイル(.stl)
- 3MF ファイル(.3mf)
- AMF File(.amf)
- COLLADA Digital Asset Exchange(.dae)
- Compressed COLLADA Digital Asset Exchange(.zae)
- G-code(.gcode)
- Gファイル(.g)
- ウェーブフロントOBJファイル(.obj)
- stanford Triangle Format(.ply)
- glTF Binary(.glb)≒ glTF Enbedded JSON(.gltf)
- X3Dファイル(.x3d)
対応ファイル形式(2D)
2次元画像形式(静止画)にも対応しています。
- 画像ファイルは以下の4種類
- BMP(.bmp)
- GIF(.gif)
- JPEG(.jpeg) = JPG(.jpg)
- PNG(.png)
画像ファイルを読み込んだ場合は画像濃淡を3Dデータの高低で表したデータに変換されます。色による違いは無いみたい(下のRGBの3Dデータ参照)。
視点操作(視線移動)してモデル確認
ここではロードしたモデル(3Dデータ)を確認するための画面の視点操作(カメラワーク)の方法について解説します。
読み込んだデータを色々な角度から確認する必要がなければSkipしてOKです。
視点操作の方法は大きく2種類です。
- トラックパッド、マウスを使って自由に視点を移動する方法
- アイコンをクリックして特定の角度からの視点へ移動する方法
視点の自由移動(トラックパッド)
トラックパッド操作+キー押し込みの組み合わせで操作します。
ズームイン・ズームアウト | 二本指でスクロール |
---|---|
回転 | Ctrl + 二本指でスクロール・スワイプ |
平行移動 | Shift + 二本指でスクロール・スワイプ |
視点の自由移動(マウス)
マウスの場合はマウス単体で視点変更が可能です。
ズームイン・ズームアウト | スクロールホイール |
---|---|
回転 | 右クリックしながらドラッグ |
平行移動 | ホイールボタンをドラッグ |
特定の角度からの視点へ一瞬で移動
上では自由移動での視点変更を説明しましたが、ここではデフォルト設定されている6方向からの視点へ移動する方法を解説します。
ボタン1つでこれらの視点に一瞬で移動できるので便利です。
上端メニューの”ビュー”という箇所で選ぶ or 上端のアイコンをクリックすることで簡単に視点変更が可能です。
一瞬で移動できる特定角度の種類
6箇所からの視点が固定位置として一瞬で切り替え可能です。
※ボトムビューはなぜかアイコンがありません。
遠近感のON / OFF
ビューついでに1点解説。
モデルの表示は遠近感を出して表現する透視図(パースペクティブ表示)と遠近感の無い透視図(平行透視表示)を切り替え可能です。
それぞれの表示のされ方はこんな感じです。
(モデルだと分かりにくいです。ビルドプレートの方を見ると分かりやすいです)
モデル操作(移動、拡大縮小、回転、ミラー反転)
ここでは読み込んだモデルを操作します。
向きや大きさなどを変更する必要がなければSkipしてOKです。
- 複数のモデルを並べてまとめて出力
- 出力する時のサイズ微調整
- 綺麗に出力される面を自由に選べる
- 斜めにモデルを配置して大きいモデルを出力できる
- 左右対称のモデルを作らなくても出力できる
モデルの選択
操作するモデルの選択方法は以下の2つです。
- ビューの中にあるモデルをクリック
- ”オブジェクトリスト”で対象モデルをクリック
移動
オブジェクトを選択してから以下の手順で移動できます。
- 移動アイコン(矢印の十字)をクリック
- XYZ軸の数値に移動させたい値を入れる(常に0座標からの絶対距離)
or
モデルから出ているXYZ軸をドラッグ&ドロップ
拡大・縮小
オブジェクトを選択してから以下の手順で拡大縮小できます。
基本的に操作方法は”移動”と同じです。
- 拡大・縮小アイコンをクリック
- 左ツールバーのXYZ軸の数値にサイズ値(または “%”)で指定する
(%は常に最初を100%とした値になる)
or
モデルから出ているXYZ軸をドラッグ&ドロップ
回転
オブジェクトを選択してから以下の手順で回転できます。
こちらも基本的に操作方法は”移動”と同じです。
- 回転アイコンをクリック
- 左ツールバーのXYZ軸の数値に回転角度を入力(または±15のボタンを押す)
or
モデルから出ているXYZ軸をドラッグ&ドロップ
ミラー反転
オブジェクトを選択してから以下の手順でミラー反転したオブジェクトにできます。
- ミラー回転のアイコンをクリック
- モデルから出ている三角錐をクリック
基本的な出力(印刷)手順
最低限必要な出力設定は”機種”、”印刷設定”、”フィラメント”、”サポート材”の4つだけで、
あとは順番に進めていくだけです。
①機種を選択
購入した装置の名称をクリックして選びます。
②印刷品質の選択
特にこだわりがなければ”Fine”で十分です。
最高品質にしたければ”Extra High”を選びましょう!
③フィラメント選択
セットしているフィラメントを選択します。
初期で付属しているものはPLAです。
④”スライス”をクリック
⑤サポート材の有無
出力するデータにサポートをつけるかどうかのチェックボックスです。
⑥”スライス”をクリック
これをクリックすると印刷用のデータが作成されます。
少し時間が掛かることがあるのでのんびり待ちましょう。
⑦”ディスクに保存する”をクリック
作成した印刷用のデータをUSBメモリへ格納します。
⑧ 印刷
データを3Dプリンタに持っていって出力!
⑦完了です!
お疲れ様でした!
出力時間とフィラメント量の概算値
スライスの計算が終わるとアプリの右下に出力に必要な時間+フィラメントの使用量が表示されます。
どちらも概算値ですが目安にはなる役立つ表示です!
アプリケーションを初期化する
ここでは、アプリの設定初期化方法を説明します。
設定を間違えて変にしてしまった場合には初期化で対処可能です。
手順は、”ヘルプ”の”工場設定の設定に戻す”をクリックするとアプリケーションを初期化(インストール直後)の状態に戻す事ができます。
最後に
今回の記事はQIDIの3Dプリンタを使うときに使う純正スライサソフト”QIDI Print” version 6.2.0の基本的な使い方について解説しました。
基本的な機能の範囲ではVersion5→6の変更では大きな変更はなく。細かな変更だけのようです。
他のオプションなど時間や要望があればまとめて記事にしようと思います!
前回の記事より少しでもわかり易くなるように書いたつもりですが、まだまだ慣れてなく読みにくいので精進します。
最後まで見てくださり、ありがとうございました!